知らなきゃソンする!

不動産必修講座

結婚した。子供が生まれた。転勤。そんなライフステージの変化から、住まい選びを考えている方必見! 住むために借りる・買うという不動産選びから、ちょっと視点をかえて資産形成としての不動産を考えてみませんか?

第4回 持家を貸して収入を得るとは?

最近増えている相談事例として、「2007年問題」や「転勤・転職」に絡むニーズがあります。
たとえば、

  • 遠隔地に住む親や子供の近くに移って暮らしたい。
  • 都心に住みたい。田舎暮らしをしたい。
  • 転勤・転職等により勤務地が変わったのでそちらに移住したい。
  • 子息の進学により、通学便利な場所に住居を移したい。

等といったことです。
共通の悩みは、

  • 持家の住宅ローンの残債をどうするか?
  • 今の持家を売るのと貸すのでどっちが得か?

この2点がわからない、ということです。
そこで事例をみてみましょう。

事例1:Aさん(30代)

  • 都心に持家があり、自ら居住していました。その後、キャリアアップのための転職を決意し、いい転職先が見つかりましたが、通勤時間が、30分から2時間になってしまうことになり、次のような検討を始めました
市街地価格の推移

まず、今の持家をどうするかを考え、売却か賃貸かの両面で検討しました。売却については売却見積り額が、Aさんの売却希望価格に達しなかったことを考慮して断念。一方、賃貸募集をしたところ、ローン支出以上での借り手が見つかり、賃貸することにしました。
新居は、ライフスタイルに照らし、仮住まいと位置付け賃借にしました。つまり、プラン(4)を選択したということになります。現在は、新居の住み替え・購入を検討されており、プラン(2)を選択しようとしています。プラン(2)(4)に共通するのは、安定的な賃貸収入と将来残る資産価値を重視している、という点です。

事例2:Bさん(60代)

  • 60代、いわゆる団塊の世代のBさん(部長)は、定年後は、故郷に戻りたいと考え、今の持家をどうしたらいいか悩んでいました。30代の息子はまだそこに住むつもりはないとのことでした。
    BさんもAさん同様、持家を貸すことにしました。残債が残っていましたが、賃貸収入で、持家のローンをカバーすることが出来る見通しがついたからです。?また将来、資産が残り、いざというときに、持家を換金できることや、息子さんが住みたいといったときに、持家に住ませることができるというメリットも選択されました。

    ABの事例ともに、決断のポイントは、「個人のライフスタイルにあった資産ポートフォリオの選択」「家賃収入と住宅ローンのバランス」「将来の資産価値」をどう考えるか? という点にあります。

賃貸収入を選択するときのポイント

・賃料収入よりもローン支出が上回る場合に、持ち出しのリスクが許容範囲内であること
・将来のライフスタイルを想定して、より自由度の高い選択肢がとれること

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プロフィール

高橋 勝巳 氏

高橋 勝巳 氏

日本土地建物株式会社/法人営業第三部チームリーダー/
NPO法人日本不動産カウンセラー協会 研修委員会委員

 

1991年 日本土地建物(株)入社、本社鑑定部・関西支社勤務を経て現職。
不動産鑑定士・不動産カウンセラー

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